マップづくりは大事ですね

みなさま
 
 
奥州市社協の「除雪要支援者実態調査」確かにすごいですね。
その前の「福祉・防災マップ」も、香美町の取り組みの勘所のようです(現物を見ていませんが)。
 
常々、効果的な雪処理支援には、対象の正確な把握が欠かせないと思っています。
そのためには、単に対象者の主体条件にとどまらず、対象者を取り巻く広い意味での環境の把握と、生活全般の支援への目配りが重要と考えます。
 
そのうち機会があれば、要支援者の調査やマップづくりにテーマを絞り、研究会的なものをやってもいいのでは、と思います。
 
さて、だいぶ前にやったことですが、新庄市の下町のある町内会と協力して作った、「除雪支援マップ」を紹介します。
都市部で近所同士よくわからないという背景があります。
 
日頃誰が誰を助けているかといったこともわかり、興味深い結果でしたが、その後展開できませんでした。
 
図には個人名が出ていますが、レイヤの操作で簡単に表示情報を変えることができるのも、
簡易GISを使ったことによるメリットのひとつです。
それだけに、管理に注意が必要とも言えます。
 
 
東北工業大学工学部建築学科     沼野 夏生
 

奥州市江刺区に行ってきました

皆様
諸橋@中越防災です。
10月20日、塩見さんと一緒に、奥州市江刺区に行ってきました。
「江刺区地域福祉推進協議会・振興会事務局合同会議」に出席し、情報提供等を行いました。

奥州市社会福祉協議会が一生懸命で、今冬予定している「えさしスノーバスターズ」も地域の方々に周知できたかと思います。

私が驚いたのが、除雪要支援者実態調査の内容とその結果。
まさに1世帯ずつ、冬季生活でどのような支障があり、どんな支援ニーズがあるのか、間口除雪の幅と距離まで数字で把握されていました。
単に「除雪」だけでなく、買い物支援、安否、災害時避難といった項目とセットで考え、冬の暮らしを支える仕組みをトータルで考えている点が素晴らしいです。

えさしスノーバスターズの活動を予定している候補地にも案内していただきました。
対象地区における除雪支援が必要な世帯の平均間口距離が113メートル!!
現場を見るまでは信じられませんでした。
これは遠方から除雪ボランティアを呼んで、スコップとスノーダンプで・・・などという次元ではありません。
まさに所変われば雪問題も千差万別。

現場は本当に勉強になります。
どんな解決策が見出されるのか・・・
今冬の活動が(色々な意味で)楽しみになりました。

中越防災安全推進機構 地域防災力センター
諸橋和行

沼野委員からのコメント

福井県大野市上打波の調査を行っています。
上打波というのは、白山麓の山村で、「出作り」の伝統があり、夏山冬里(街)が特徴です。

「雪国学」の74~75頁にもちょっと紹介しています。

30年前に詳細な調査をしましたが、今ではどうなっているか、最後の機会と思って、行ってみることにしました。
結果が興味深いものなら、是非みなさまにもお伝えしたいと思います。

東北工業大学工学部建築学科
沼野 夏生 

Re: 三瀬スノースイーパー説明会+利用者懇親会10/15

鶴岡市三瀬地区自治会
石塚 慶 様

「スノースイーパーと利用者のコミュニケーション」
「適度なゆるさ」
「隊員全員のモチベーションがアップ」
「新たに入隊を希望された方は8名」

さらなるイノベーションの予感がします。
今後が楽しみですね。一度現場を訪れてみたいです。

 中越防災安全推進機構 諸橋和行

北海道暮らしフェア@大阪と筒井先生からのコメント

札幌から小西です。
まず、寒いです。
旭川と北見をつなぐ石北峠には、雪が降り続いているとのこと。
みなさまより一足お先に冬支度を整えなくてはいけません。

10月12日(土)大阪京セラドームにて、道内移住を検討されている方を対象に、「北海道暮らしフェア」が開催されました。
そこに、本年度当別町で開催予定の「移住体験モニターツアーin当別」の売り込みに行ってきました。
今回のツアーのチラシとなります。
 (後略)
筒井@鳥取です。
興味深い報告ありがとうございます。
“雪”をネタ??に移住促進というのは本当に逆転の発想ですね。
参考程度のある調査だと,都道府県別で北海道は地域ブランド力は1位ですが,移住希望地としては19位と必ずしも高くありません。
ここに介在するのが“雪”と踏んでいるのですが,それを前面に出そうというのは間違いのない移住者探し(※移住地探しではありません)に向け た一歩だと思います。
当別での2月の活動に興味津々です!

長岡市川口の復興 コメント

上村です。
何かコメントしなさい、ということなので、解説を含めてコメントします。

「中越の復興は各集落が情報交換や交流をし、お互いが競い合いながら進めてきた」

川口町は人口4500人足らずの小さな町(現在は長岡市川口地域)ですが、震災後に地域おこしグループが14もできるなど、震災を契機に市民活動に火が着いた地域です。
それぞれが、独自に活動していては限界があると震災から3年目にはネットワーク組織「越後かわぐち交流ネットREN」が発足します。
6年目には、次の世代の若手達が「川口をちょっとまじめに考える会」が発足します。この主要メンバーが、その後に「川口きずな館」という震災メモリアル施設の展示・運営委員会のメンバーとなって展示・運営を検討していきます。
7年目に、RENとちょっとまじめに考える会のメンバーが融合して理事として参画するNPO法人「暮らしサポート越後川口」の設立へと繋がります。

これを振り返ると、3つの段階が見えてきます。
(1) 小さく始める
(2) 広めて繋げる
(3) 次代を育てる

大きな枠組をいきなりやろうとしても、できるはずもなく、無理に作っても中身が伴いません。想いを持った少数が小さく始めて、仲間を増やしながら周囲へ波及させ、繋がりを作りながら、次の担い手となるリーダーを育てて、大きくしていく。そんな流れです。
8年前に始めた「雪かき道場」も同じです。越後山古志で、小さく産んで、8年かけて波及・普及させてきました。
今日もメールが来ていましたが、山形、長野には暖簾分けのを済ませました。全国に仲間も増えています。北海道とは完全に良いライバル関係になっています。

Snow Innovationという仕掛けができるようになったこと、それこそがこれまでの取り組みの成長の証なのだろうと思います。

皆さんのところで、上記の3段階意識しながら進めてもらえるとやりやすいでしょうし(いきなり大きく始めなくてはというプレッシャを感じなくてよいでしょう)、仲間がいる、ということを感じながら進めてもらえれば、多少の抵抗勢力にぶつかったとしても頑張れるのではないでしょうか。
冬が楽しみになってきました。
以上

(長岡技術科学大学 上村委員より)

活動カレンダーの開設

諸橋@中越防災です。続けてお知らせです。
スノーイノベーションのホームページに、「活動カレンダー」を追加しました
http://snow-innovation.net/calendar-node-field-event-date/month

各団体の活動において、会議やイベントの日時が確定したものをここに掲載していきたいと思います。
事務局の方で掲載しますので、このメーリングリストや事務局(塩見さん)へのメールで開催情報をお知らせください。
よろしくお願いします。

PS
新潟県中越地域は、中越地震からまもなく10年を迎えます。
その一環として、昨日、震源地である川口地域で「越後川口みらい会議」が開催されました。(写真)
http://npo-kse.com/shinchaku1.htm
(10月12日)

この中で、「中越の復興は各集落が情報交換や交流をし、お互いが競い合いながら進めてきた」
という発言があり、確かにそうだったと再確認しました。
そして、これってまさに、「スノーイノベーション」で目指していることだと思いました。

パネルディスカッションでは上村先生のコメントが切れまくっていたので、ぜひ一言、コメントいただければうれしいです。
 

会津坂下町 山ノ内さんと打ち合わせ

皆様 お疲れ様です。 諸橋@中越防災です。
新潟はこれから台風通過です。
たった今、大雨洪水警報も発令されました。

さて、10月10日(金) 会津坂下町ボランティアセンター、NIVO事務局長の山ノ内さんが私の職場 「中越震災アーカイブセンターきおくみらい」を訪れ、打ち合わせを行いました。
今年もテーマは子ども達の安全であり、通学路のパトロールと除雪ボランティア。昨年は少雪で悔しい思いをしましたが、今年こそはとはりきっております。
既に地元の関係者(小中学校、PTA、警察、民間企業など)には声掛けを行っており、昨年よりも実施体制はパワーアップしていました。

しかし、少雪を心配するとは・・・ これもある意味、イノベーションですね。

雪氷研究大会(2014・八戸) 諸橋の発表

雪氷研究大会(2014・八戸) における私の発表は、

地域除雪イノベーションの事例研究
-国土交通省の克雪体制支援調査から-
A Case Study on Local Snow Removal Innovation
- A study on heavy snowfall support systems, reported by the Ministry of Land, Infrastructure and Transport -

昨年度のモデル事例を「イノベーション」という視点から整理し、 現在、本事業で仕掛けている動きについて紹介したものです。
会場の反応もまずまずでした。

パワーポイントをPDFにしました。こちらからダ見ることができます。

[ML040] Re: 瓦版の発信

鳥取の筒井です。

こんにちわ。
かわら版第二号,ありがとうございます。
こうしておくと活動の記録としても意味がありますし,これを印刷して活用すればデジタルのSNSが苦手な人(お年寄りなど)へも活動の様子を届けられそうですね。

鳥取大学 筒井一伸
 

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