【情報】除雪体制強化へ新たな取り組み/十日町市が基本料支払制

2014/08/04 建設通信新聞に、新潟県十日町市の除排雪費用の支払いについて興味深い取組が掲載されていました。概略をご紹介します。
新潟県十日町市では、2013年度から除排雪経費の基本料金支払制度を導入しています。従前と比べて、基本料金(待機料)を大幅に引き上げ※、月別精算から前払いに変更したもので、出動回数に左右されず、一定の稼働費が確保できます。除雪に関する課題は最終的にコストに起因するケースが多く、全国に先駆けた新たモデルケースとなりうるものといえます。
 
※(旧制度)待機料:除雪費支払総額(平年時基準)の1割程度 → (新制度)基本料金(待機料):7割程度
 
13年度予算では基本料金として7億円を確保し、そのすべてを前払いとしました。除雪委託料が基本料金を超過した場合は、超えた分の単価に90%を乗じる変動単価制を採用しており、降雪が多いと委託料が圧縮されますが、逆に少ないと基本料金を確保しているため、除雪費支払総額がかさむことになります。

基本料金を支払った業者を対象としたアンケートの結果によると、半数以上が「評価する」と回答し、その理由として、基本料金を事前に、かつ安定的に確保することができるようになったことで人員・機材への投資が可能になったことなどを挙げています。 
十日町市は、13年度は約4600万円の経費削減につながったと説明。14年度予算には基本料金7億円を計上し、今冬も新制度を実施する予定です。
 

この記事をシェアする